今年は風疹患者が去年の25倍! 妊活されている方はご夫婦で早めの予防接種を!!

今年は風疹が拡大しています

妊活中の方が気になる風疹。

妊活に取り組まれる30代~40代の方の中には、子どもの頃、風疹の予防接種を受け

られていない方が多いので注意が必要です。

 

風疹流行が平成24年以来のきざし

国立感染症研究所(感染研)は9月4日、報告されている風疹患者の数が273人であると発表しました

2018 年第 1~47 週の風疹患者累積報告数は 2,313 人となり、、2017 年 1年間(93 人)の 25 倍

これは去年1年間の25倍!
※2018年11月28日の報告による

2017年第1~47週の報告数では28倍!!に当たります。

今の所、関東を中心に患者数が増えてきています。

2018年11月28日の報告では、大阪でも99人、福岡で93人と全国的に流行してきています。

平成24~25年の流行に似ているとのことなので早めの対応が必要です。

 

とくに患者数が多いのが30代から50代の男性。

妊活世代である30代から40代は、男女ともに予防接種を受けられていなかったり、自然に風疹にかかっておらず、免疫がない方が多いです。

昭和37年4月1日以前生まれの男女

男性は風疹の予防接種の接種率が低い世代。

定期接種が行われていませんでしたが、大半の人が自然に風しんに感染することで免疫がある。

昭和37年4月2日~
昭和54年4月1日以前生まれの男性

風しんの免疫がない人が多い世代。

中学生の時に女性のみを対象として、学校で集団接種が行われていた。

そのため、自然に風しんに感染する機会が減少しましたが、男性は定期接種制度が行われていないので、風疹の免疫ができにくかった。

昭和54年4月2日~
昭和62年10月1日生まれの男女

風しんの免疫がない人が多い世代。

男女とも中学生の時に予防接種を受ける対象になっていた世代。

ただし、中学生のときに個別に医療機関で予防接種を受ける制度であったため、接種率が低い。

昭和62年10月2日~
平成2年4月1日生まれの男女

接種を受けていない人には風しんの免疫がない人が比較的多い世代です。

男女とも幼児のときに予防接種を受ける対象となり接種率は比較的高いのですが、自然に風しんに感染する機会がさらに減少したため、予防接種を受けていなければ免疫ができていない。

 

妊娠中に風疹に感染することで起こりうる事

風疹は

胎児が風疹に感染することで、

  • 先天性心疾患
  • 難聴
  • 白内障

などの障害を抱える可能性があります。

また、身体的および精神的発育遅延や網膜症、糖尿病などを発症するケースもあります。

これらは先天性風疹症候群と呼ばれています。

特に気をつけていただきたいのが妊娠初期。

この時期に感染することで発症率は格段に増加します。

 

風疹予防の一番の対策はワクチン接種

妊娠中は風疹含有ワクチンの接種は受けられず、受けた後は 2 か月間妊娠を避ける必要があることから、女性は妊娠前に 2 回の風疹含有ワクチンを受けておくこと、妊婦の周囲の者に対するワクチン接種を行うことが重要である。
また、30~50 代の男性で風疹に罹ったことがなく、風疹含有ワクチンを受けていないか、あるいは接種歴が不明の場合は、早めに MR ワクチンを受けておくことが奨められる。
風疹はワクチンで予防可能な感染症である。

首都圏における風疹急増に関する緊急情報(2018年) 国立感染症研究所より

妊娠中は、ワクチン接種ができません。

また、ワクチン接種後2ヶ月間は妊娠を控えなくてはならないので、早めの接種をおすすめします。

ご夫婦そろっての接種を強くおすすめします。

大阪市では、風疹のワクチン接種に対する助成がありますので活用してください。

まずは医療機関で風疹の抗体の有無を調べてもらうのも良いですが、すでに抗体を持っている人がふたたび予防接種を受けても問題ないので、風疹抗体の検査なしで予防接種を受けることが早くて確実だと思います。

 

大塚でした。^_^

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です