妊婦さんの急性腰痛に対する鍼灸施術
● 症例報告:妊娠中の左急性腰痛
大阪谷町六丁目の不妊鍼灸よもぎ堂の大塚です。
冷えが原因で、筋肉の引きつり痛みが起こることがよくあります。
そんな一症例です。
二十代後半の女性
現在第二子妊娠中(6ヵ月)
五日前の夜、左足を踏み込んだ時に左腰に痛みが走り、受傷直後より、動作時痛。
翌朝が最も痛んだとのこと。
来院時、歩行痛(+)特に、左足を踏み込むと痛む。
座位が楽ということで、座位にて診断することに。
患部のstを確かめつつ、掌診では、左手掌でst、(左下焦)音素「ボウ」でstが強くなる。
寒痺に破られた経筋の症とする。
手背を左顔、左鼠径部にあてst。
左膀胱経、左腎経に手背を当てるとst。
この二経に(鉛筆状の金属棒を温め、ちょんちょんとあてる)温鍼を施し、脊柱側、患部のstの部位にも温鍼を追加。
手掌、患部、経筋の診断に使った部位のstがsmになったので、立ち上がってもらい、痛みの消失を確認し、施術終了。
生活の注意をしつつ、冷えやすいということなので、もぐさを直径2ミリ位に丸め、和紙テープで両三陰交に貼り付け。
その部位にお灸することを勧め、本日の施術終了。
経筋とは、筋肉の縦のネットワークのこと。
東洋医学では、寒が入ると、筋肉が引きつるとかんがえます。
これは、寒がカラダ深くに入らないようにする防衛機構でもあります。
冬の寒さ、夏の冷房、春秋の寒暖の差、それぞれが原因となることがあります。
普段から、節々を曲げ伸ばし、四肢をまんべんなく動かしていると、その害を防ぐことができます。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございます。
よもぎ堂の大塚でした。^_^